PageSpeed(ページスピード)
これは、Googleが提供する開発者向けのサービスで、公開ページのスピード診断が出来るツールPageSpeed Insightsのページです。
ページのURLをいれ分析ボタンを押すと、モバイルとパソコンの分析結果が点数で表示されます。
この分析結果が、90点以上であればグリーンで表示されます。
ページスピード(PageSpeed)とは
ページスピード(PageSpeed)とは何なのか、もう少し掘り下げてみましょう
ページの表示速度
ページスピードは、ページの表示速度に関連する多くの要素の集合体だとお考え下さい。ただ単純な表示速度ではなく、最適なコンテンツで有効な表示速度を確保するコンテンツの記述方法やホスティング環境の運用方法で対処し実現する要素です。
この要素の中には、今どきのコンテンツ記述手法が用いられています。最近よく聞くSPA(Single Page Application)は、Angular、React、Vue.jsといったJavaScriptのフレームワークを使った高機能なWebアプリケーションです。
例えばAngularでSPAを作ると、必要なJSやCSSがページ内に埋め込まれています。
これは、ページ遷移を必要としないブラウザーのDOM(Document Object Model)を生かしたとても高速なページが作れます。
SPAのHTML記述方法はPageSpeedを意識した無駄な要素を排除し、必要最低限を読み込んだページ構成となっています。
実は、PageSpeedとは、このようにページに最低限必要な要素だけを使って次世代フォーマットの画像を使ったWebページを作る指針だとお考る方が良いかもしれません。
PageSpeed Insights
PageSpeedが現時点で検索ランクなどに影響を及ぼす要素であることは、 2018年1月18日木曜日Googleウェブマスター向け公式ブログページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用しますでも明記されています。
検索ユーザーはできるだけ早く質問に対する回答を見つけたいと考えています。研究(英語)では、ユーザーはページの読み込み速度を非常に気にかけていることがわかっています。 読み込み速度はこれまでもランキング シグナルとして使用されていましたが、それはデスクトップ検索を対象としていました。 そこで 2018 年 7 月よりページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素として使用することを本日みなさんにお伝えしたいと思います。
この ”Speed Update” (と私たちは呼んでいます)は、ユーザーに本当に遅い体験を提供しているようなページについてのみ影響し、ごくわずかな割合のクエリにしか影響しません。 そのページがどのような技術を用いて制作されたかに関係なく、すべてのページに同じ基準を適用します。 検索意図は依然として非常に強いシグナルですので、魅力的で検索クエリと関連性の高いコンテンツは、ページの読み込み速度が遅くても高い順位に掲載される場合もあります。
サイト制作に関わるみなさまには、パフォーマンスがそのページのユーザー体験にどのように影響するかを広く考え、そしてさまざまなユーザー エクスペリエンスの指標を考慮することをおすすめします。 ページがこの新しいランキング要素の影響を受けるかどうかを直接示すツールはありませんが、ページのパフォーマンスを評価するために使用できるリソースは次のようなものがあります。
当社でも、このPageSpeedが、現時点でSEOにどれほど重要な要素なのか正直よくわかりません。
Page内のコンテンツのボリュームや画像の数なども表示速度には影響するはずです、ですからこのPageSpeedを単なる表示速度と捉えるのではなく、むしろ分析結果に表示される警告の中に、コンテンツのチューニングのヒントが詳細に書かれています。
なぜPageSpeed(ページスピード)なのか
PageSpeedは遅いことが問題
Googleウェブマスター向け公式ブログには、Speed Updateは、ユーザーに本当に遅い体験を提供しているようなページについてのみ影響し、ごくわずかな割合のクエリにしか影響しません。
そのページがどのような技術を用いて制作されたかに関係なく、すべてのページに同じ基準を適用します。 検索意図は依然として非常に強いシグナルですので、魅力的で検索クエリと関連性の高いコンテンツは、ページの読み込み速度が遅くても高い順位に掲載される場合もあります。
要するに、検索ユーザーの検索意図であるキーワードに関連するサイトは、表示とは関係ないようです。だからと言って、遅くても問題ないかというとそうではありません。
モバイルファーストで、検索ユーザーが通信帯域の狭いモバイルから行うことが増えた今、やはり表示速度が遅いことは、ユーザーが表示を待たず離脱する離脱率が高くなる原因です。
PageSpeedもモバイルファースト
モバイルファーストはこれまでのWeb対応では通用しない多くの要素で改善が必要となっています。
PageSpeed(ページの表示速度)は、従来のデスクトップ前提のモノではなく、モバイルファーストをターゲットにした考え方なのです。
PageSpeed Insightsの分析結果
実は、当社はPageSpeedの重要性は、PageSpeed Insightsの分析結果に多くのヒントが明記されていることこそ、これからのサイト運営に取り入れ対応すべき重要なことがらを認識できるとだと考えているんです。
例えば、画像のフォーマットを次世代フォーマットのwebpに変更したり、CSSのStyleでのインライン化などまだまだ改善の余地が有ることを実感させられます。
PageSpeedを改善すると
直帰率の軽減
表示速度が遅いだけで、検索結果上位に表示されても、コンテンツを見ず離脱するユーザーを引き留める効果が期待されます。
これは、Googleが重視するユーザー エクスペリエンス(UX)は、ユーザーが如何に楽しんでくれるか、心地よい体験をしてもらえるか、の一環でサイトでも積極的に取り入れるべき要件です。
SEOで上位表示に使った労力が、UX(表示速度)の問題で、心地よくない体験で、サイト訪問を見ず離脱する、これだけは絶対避けたいことです。
ページスピードもモバイルファーストに向けた対策の一つと言えます。モバイルファーストは、サイト運営者にとって大きな転換点であり、見直しのための重要な課題です。
従来のコンテンツ手法ではなかなか対応できない要素もあります、モバイルファースト時代に向けたコンテンツのコアを再策定し、対応する以外に方法はありません。
Google検索への最適化
PageSpeedの改善は、コンテンツだけではなくホスティング環境でも対応できることが有ります。サーバーのキャッシュの利用もPageSpeedの改善に役立ちます。
HTML5登場以来Webを取り巻く環境は大きく変わっています。そのうえネットユーザーも増加し、様々なシーンでWeb利用する動きが激化しています。
当然、GoogleはPageSpeedより検索要求を重視し、遅いページでも検索結果に反映させると現時点で明記していますが、検索結果からそのサイト内ページを見るユーザーが多いことで、サイト滞在時間も上がります。
これは、確実に検索結果に影響するSEO上重要な要件です。ページスピードは、この観点からも今後検索への最適化を考えるうえで重要な要素であることは間違いありません。
PageSpeed(ページスピード)まとめ
ユーザー エクスペリエンス
Webの価値を高める、より良いユーザー エクスペリエンスの提供が求められる時代、PageSpeedはユーザーに楽しく快適な体験をして頂くうえで最初の大切な要素です。
コンテンツ+ホスティング環境の最適化でPageSpeedの最適化を図る必要が有ります。
PageSpeedでSEO
モバイルファーストを意識した、PageSpeedを実現したサイトは、検索エンジン対策にも必ず効果が見られます。
PageSpeedの改善には、多くのコンテンツの見直しも行われますので、やはりコンテンツの質を高めます。必然的にSEO効果を期待できる取り組みだと言えます。